タイトル
発明なんて、案外こういうことかも。
著者 / 話者
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発明なんて、案外こういうことかも。

Dual Snowboards
創業:2011年
南カリフォルニア

スノーボードが五輪競技に採用されたのは、16年前の1998年長野五輪のときだったが、スノーボード自体の誕生はわずか50年前のことだ。誕生から30年余りで、五輪競技というスポーツにおける最もスタンダードになったことを考えると、いま目の前で生まれたばかりのスポーツを、認知度が高くないことだけを理由に、その可能性を見ようしないのはナンセンスと言えるだろう。

スノーボードは、見方によっては、スキーでは斜面に対して垂直だった滑降姿勢を平行にして、板を1枚にしただけとも言える。しかし、その単純とも言える発明が、これまで見たこともなかったような躍動感とトリックの数々を生み出すことになった。Dual Snowboards社は、その1枚になったスノーボードの板を、もういちど前後2枚に分けることで、固定されていた両足をもう一度自由にした。

「空中でもっとすごいトリックを決めたい!」という欲求。こんなシンプルなソリューションで、空中でのアクロバティックポーズが無限に広がった。メーカーと使い手の供給関係ではなく、使い手が考え抜いて、ルールとツールを変えて行く。物事を面白くするには「前提自体を疑う」ことが一番近道なのかもしれない。