タイトル
これ、たぶん生きてる! 不気味の谷から這い出てきたロボット
著者 / 話者
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これ、たぶん生きてる! 不気味の谷から這い出てきたロボット

BigDog
サイズ:全長91cm、高さ76cm
重さ:110kg
歩行速度:6.4 km/h
積載可能重量:150kg
写真提供:Boston Dynamics

Boston Dynamics社とジェット推進研究所、そしてハーバード大学が開発した、蹴っても倒れない輸送用ロボットBigDog。その動きは、「ロボットダンス」などという言葉を脱構築してしまうほど、滑らかで、有機的で、生物の動きそのものだ。

ロボット工学者の森政弘が提唱した「不気味の谷現象」という考えがある。
それは、ロボットがより人間らしい外観や動作になるにつれ、より好感をもたれるようになるが、その外観や動作が人間に近づいたある時点で、その好感は急に嫌悪感に変わるという予想だった。さらには、ロボットがさらに人間らしくなり、本物と見分けがつかなくなるとより強い好感に転じて、親近感を覚えるようになるとも予想した。

軍事用途でつくられた現状のBigDogは、機能的に必要のない頭も尻尾もなく、確かに不気味の谷の住人なのだ。しかし、開発元のBoston Dynamics社は現在Google社の傘下にあり、この技術が民間でも活用されるようになる日は遠くない未来のように思える。
そろそろロボットが不気味の谷からはい出てくる時期なんじゃないだろうか。