タイトル
一点モノという最強
著者 / 話者
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一点モノという最強

Piet Hein Eek’s Scrapwood Table (廃材からつくられた机)
素材 : 廃材木(ウレタン塗装)
サイズ:幅2,500×奥行き1,000×高さ730mm
耐荷重:70kg

木にある価値は「一点モノ」であるということ。
それが、だれかに、どこかで、使用されたものであれば、なおさらだ。

「温もり」とか「味」とか曖昧な表現を用いずとも、木材ほど加工と経年耐久性の両方にすぐれた材はない。法隆寺などに代表される寺社建築では、南向きの面には南向きに面して育った木材を使われたそうであるが、そのように材料の「生い立ち」を大切にするのも、曲がりや日当りを計算した科学があってのこと。廃木材にしても、長持ちしたという歴史があり、よく乾燥されていて、塗装も済んでんでいれば、材として保証された価値を見いだすことができる。

愛された木材が愛くるしい机に再生されているそのさまを見ると、「木材の物理用件」の他に「木材にしみ込んだ気分」というドラマも、商品性能のひとつになっているのではないだろうか。