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参加するためのモノヅクリを
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参加するためのモノヅクリを

石巻工房 ISHINOMAKI LABORATORY

AA STOOL(TORAFU ARCHITECTS Inc.)
サイズ:幅320×奥行き410(1台320)×高さ560mm
商品価格:12,800円(2脚1セット、税込み)

KOBO SOFA(Keiji Ashizawa)
サイズ:幅780×奥行き840×高さ750mm(座面高さ400mm)
商品価格:77,000円(税込)

ISHINOMAKI STOOL(Keiji Ashizawa)
サイズ:幅370(座面370×295)×奥行き(最大幅)445×高さ650mm
商品価格:8,800円(税込)

東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市。
津波でまっさらになってしまった街の復興は、まさしくモノヅクリから始まった。住む場所をつくり、物流をつくり、仕事をつくる。生活に必要なもの全てを作り直さなければならない。その中で、家具づくりで雇用をつくり、石巻から世界に向けて家具を販売しているのが石巻工房だ。

震災直後の道具も材料も限られた被災地では、屋外でも使えるような耐久性と、多くの人が使っても壊れない強度を持つ家具を作る必要があった。そこで本来は建築資材であるツーバイフォー規格のレッドシダーを材料に、だれもがものづくりに参加できるような最低限の加工とシンプルな構造を持つ家具が次々と生まれていった。工房長の千葉隆博さんは地元出身で、震災前は寿司屋の板前だった。津波で店は流されてしまったが、復興に向けてやれることからやろうと、得意だった日曜大工の技術を活かして石巻工房で家具をつくるようになった。家具のデザインは地元で生活する人たちの意見を取り入れながら、震災後石巻に集まった建築家やプロダクトデザイナー、家具メーカーとともに開発。ワークショップの開催など、子供たちにものづくりを教える場もつくっている。

工場長が「自分で育てる家具」と呼ぶ石巻工房の家具は、飾り気もなく無骨だが、シンプルで頑丈で、使い込むほどに愛着がわいてくる。街のあちこちで見かける石巻工房の家具たちは、石巻に集まった人たちの汗と手あかと記憶が刻み込まれ、木肌の色は深みを増して表面は滑らかになり、そこで起きた街のものがたりを静かに伝えている。