タイトル
ビーズのクマさん ビーズのねずみさん
著者 / 話者
五十嵐悠紀

Beads:Pixels in the Real World

ビーズのクマさん
ビーズのねずみさん

サイズ:5cm×4cm×8cm
DESIGNED BY 五十嵐悠紀博士 筑波大学

ビーズのひと粒ひと粒を糸でつなげて、立体のクマさんを作る。
手慣れた人の作業をみると一見簡単そうに見えるけど、見るとやるのは大違い。作る途中の失敗なんてまれなことだし、そもそも参考書なしで作れる人は稀だ。ビーズアクセサリ作りは、参考書なしには手軽に趣味できない難しさがある一方、自分が作りたいもののが参考書に載っているとは限らない。

ユーザーはまずビーズ作品の構造を表すメッシュモデル“デザインモデル”を制作する。デザインモデルを作成する方法は2つ。1つ目は、インタラクティブにモデリングしていく手法である。ユーザがジェスチャー操作を用いて位相を決定するとシステムが自動的に長さが単一のメッシュモデルを構築する。それぞれのメッシュの辺はビーズ作品のビーズに対応している。システムはユーザのモデリング中に常に近傍のビーズとの物理制約を考慮して辺の長さを調整していくという方法。
2つ目は、既存3次元モデルから自動変換でデザインモデルを生成する。既存の3次元モデルはrigidであるために三角形メッシュを好んで使われるが,メッシュの頂点と面を入れ替えたDual Meshを利用することで自由度の高い形状を少ない辺の総数でデザインすることができる。

デザインモデルが決定したら次に適切なワイヤー経路つきのビーズモデルへと変換。ワイヤー経路の計算のために、メッシュのface stripification を利用したアルゴリズムが使われる。システムは手動でビーズ作品を制作するための1ステップごとの制作手順ガイドを提示する。ユーザテストを繰り返し行うことで、初心者でもオリジナルなビーズ作品をデザインできるインターフェースが解決した。

とてつもなくかわいくフェティッシュな世界に迷い込んだ、インタラクティブアルゴリズム。計算とガイドはやってくれるのに、あなたの「手」の感触は残してくれている。あなただけのクマさんを作ろう。