タイトル
最強に好みの椅子を
著者 / 話者
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最強に好みの椅子を

スケッチチェア
取材協力:Diatom Studio, JST ERATO 五十嵐デザインインタフェースプロジェクト

頭の中で思い描く理想の椅子。それを手に入れたいとき、まず何をするか? ネットで検索をする。家具好きな友達にきいてみる。家具屋さんで実際に座る。オーダーメイドをするにしても、デザイナーや職人を探さなければならない。見つかったとしても、素材、構造、工法の問題など、現実的な問題に直面して夢はしぼんでいき、それに反比例して予算だけが上がっていく。もういっそのこと、自分で作ってしまったほうが早いんじゃないか?

デジタル製造ツールを使って、自分で椅子を作るためのインターフェイス、それが「スケッチチェア」だ。まずユーザーは画面上に自分が思い描く椅子の輪郭をスケッチする。するとそれが自動的に3次元のデータとして生成され、さらにその仮想の椅子に人間を座らせて、座り心地やバランスなどをシミュレートすることができる。デザインが決まれば、あとは自動的に設計図が生成され、その図面をもとにレーザーカッターで板を切り出して組み立てれば、自分だけの椅子ができあがる。デザイン、シミュレーション、素材出し、組み立て。まるで、オーダーメイドのスーツを作るようにを、あなたにあった椅子を作れてしまう。デジタルインターフェースが、物の作り方、設計の仕方まで開放できれば、家の中のすべての家具が変わっていけるかもしれない。